Aria TG-1FX 弦高調整

 Aria のギターの弦高調整を2本同時に承りました。

グループでギターレッスンに通われているお二人からのお預かりということで、

色以外は全く同じ仕様のギターです。


症状は、どちらもローフレットの弦高がやや高い状態で、

ナチュラルカラーの方はネックが順反りで全体的に弦高が高く、サンバーストカラーの方は逆反りしており12フレットでの弦高がかなり低く、ビビりが発生する状態でした。

弾きやすい状態にするべく、弦高調整を行っていきます。


まずは、どちらもトラスロッド調整を行い、ネックを適正な状態にします。







次にナット溝を少し削り、ローフレット側での弦高を下げます。













ナチュラルの方はそれでも弦高が高い状態でしたので、

サドルの底面を削り、更に下げます。








サンバーストの方は10・11フレットの中央に浮きが発生していましたので、

打ち込み直して解消しました。

どちらも12フレットで6弦2.5mm、1弦2.0mmに調整して完了です。

これでだいぶ弾きやすくなったと思います。














意外と同じ型番のギターを同時に修理することって少ないので、

勉強になりました。ご用命ありがとうございました!